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朝日新聞の広告に注目

 

今日の朝日新聞朝刊7ページにトヨタが全面広告を掲載した。
環境にやさしい車を提唱しているトヨタならではの広告であるが、吾輩にとっても旬の話題なのでちょっと補足させていただこう。
広告の概要は燃料電池車の啓蒙とそれを押し進めている同社のイメージアップに他ならないのだが、ガソリンに頼らないモータリゼーションの到来を感じさせる。
環境あきた県民フォーラムの代表を仰せつかっている吾輩としては、こんな広告が増えてくれる事は大歓迎なのだ。
県民フォーラムもさる事ながら、じつはこの広告を最も歓迎したかったのは私が実行委員長を仰せつかっているWEM(ワールド・エコノムーブ)である。毎年5月の連休(今年は3&4日)に開催されているバッテリーを使ったこの省エネレースは今年で9回目を迎える。
このエコノムーブでは今年から燃料電池部門が加わる事になったのだ。
多くの大学や工業高校、また企業の方達から、一刻も早く若者に燃料電池に触れる機会を与えたいとの要請があって実現したものだが、今年が記念すべき世界初の燃料電池レースの元年となる予定である。
すでにエントリーは締め切られたが燃料電池部門だけで14台が集まる。(その内半数の7台は工業高校というのも嬉しい)
もちろん既存のバッテリー部門を加えると過去最多の96台が全国から集まる。
過去10年に渡る関係者の皆様の努力が実った大会だが、昨年から全国各地で始まったシリーズ戦(WEMグランプリ)がその盛り上がりに拍車をかけている。

世界初のバッテリーの省エネレース開催から9年、燃料電池という新しい技術が生まれる事など想像していなかった当時ではあったが、ガソリンを使っていては人類の未来、車社会の未来は無い・・!。と断言して立ち上げた大会が効果を見せ始めているようだ。
少なくともこの大会で育ったエンジニアたちが、車メーカーなどの研究室の最前線で活躍し始めている。
多くのエコカーやEV、ハイブリッドカーとよばれる先進機種の中には、大潟村の大会の常連エンジニア達の手掛けたものが多いと聞く。

しかし、明るい事ばかりでないのもまた事実で、不況は大会のスポンサーをも直撃しているのだ。
参加者がこれほど増加しているにも関わらず、大会スポンサーは激減している。
今年もメインスポンサーを失ってしまったエコノムーブは、参加者のボランティアだけが頼りの手作りレースとして何とか生き延びている。
世界が必要としている大切な大会である事は、参加者が良く知っている。
賞金もなければ華やかなセレモニーもない、たった一つの鉛の塊が唯一の参加記念の大会だが、全国から多くの若者たちがやってくる。

参考までに現在のエントリー状況を紹介しよう。(あくまで暫定のリストです)

都道府県
燃料電池部門
Openクラス
燃料電池部門
高校クラス
バッテリー部門
Openクラス
バッテリー部門
高校クラス
合計
東京都
3
1
8
2
14
栃木県
-
1
3
5
9
群馬県
1
-
2
3
6
神奈川県
-
-
5
1
6
愛知県
-
-
6
-
6
和歌山県
-
-
2
4
6
岩手県
-
-
-
6
6
青森県
-
-
-
6
6
岐阜県
-
2
2
1
5
大阪府
-
1
2
1
4
埼玉県
1
-
3
-
4
長野県
-
1
-
3
4
秋田県
-
1
2
1
4
山形県
-
-
2
2
4
新潟県
-
-
3
-
3
静岡県
1
-
1
-
2
千葉県
-
-
2
-
2
宮城県
-
-
1
1
2
茨木県
1
-
-
-
1
石川県
-
-
1
-
1
福島県
-
-
1
-
1
合計
7
7
46
36
96